ポンドドルの手法について明確な記事がなかったので書いてみました。
やり方は2つで、特別な計算など不要な「シンプル手法」なのですぐに使えます。
ポンドの激しい値動きに抵抗のある方は特にポンドドルから触ってみるといいと思います。
ドルストレートと言われる米ドル絡みの通貨ペアは、アメリカの政策によって引っ張られるため分かりやすいことが多いと思います。殺人通貨といわれるポンドドルも然りです。
それでは参ります。
ポンドドルの簡単FX手法2選紹介
まずは2つの手法がどんなものか概要です。
以下の2つがポンドドルで15〜20pips抜きやすい短期トレード手法です。
①米ドルに絡む通貨ペアとポンドドルの相関・逆相関手法
(NY時間21:30〜に発生しやすい)
②ポンドに絡む通貨ペアの相関手法
(ロンドン時間16:00〜に発生しやすい)
※ポンド系はスプレッドが広めなので、海外FXのかたは自分の使っている口座のスプも確認したほうがいいですね。(自分はポンドのスプが狭めのアキシオリー使ってます。)
それでは上記の2つの手法を深ぼっていきます。
①ドルスト相関・逆相関手法
①ポンドドルのドルスト相関・逆相関手法とは下記の米ドル絡み(ドルストレート)通貨ペアを見てエントリータイミングを計りやすくする手法です。
米ドルが絡んでいる通貨ペア
ポンドドル
ドル円
ユーロドル
簡単な解釈
どの通貨ペアが上昇して、どの通貨ペアが下降しているかの関係性に注目してください。
下記のチャートを見ながらのほうが理解しやすいかもです。
『米ドルを売る動き』にポンドもユーロも日本円も引っ張られていることが想像できます。
ドル円とポンドドルが反対の動き(逆相関)している時には米ドルの影響(もしくはポンド単体)が強いと考えられます。
ユーロドルも同じく米ドルと反対の動きをしていたら米ドルの影響によるところが大きいと判断でき信頼度アップです。
※以下2024年3月1日金曜の画像について、MT4なので表記は日本時間ではなく世界標準時間です。チャートは16:50→日本時間23:50のNYタイム指標発表時のものです。
◾️ドル円下降⤵︎
16:50に引いた縦線からドル円下落
◾️ポンドドル上昇⤴︎
16:50に引いた縦線からポンドドル上昇
◾️ユーロドル上昇⤴︎
16:50に引いた縦線からユーロドル上昇
これらは同じ日の同じ時間からスタートした「短期的なトレンド」ともいうべき相関・逆相関の状況です。
どの通貨ペアも50pips以上の値幅があるので、ここから15〜20pipsを狙うなら難易度はそれほど高くないはずです。
「何と何が揃ってたらいいのか、逆だったらいいのか」わからなくなったら銘柄の「ドル」と書いてある位置を確認しましょう。
ドル円→ドル/〇〇
ポンドドル→〇〇/ドル
ユーロドル→〇〇/ドル
同じ動きをしてたらいいのはポンドドルとユーロドルです。
反対の動きだったらいいのはドル円です。
FX通貨ペアは先頭に表記される通貨を売ったり買ったりしています。
後ろに書いてある銘柄は取引する相手通貨です。
◾️具体的なエントリー場所
このような状況が見て取れたら、直近の高値(または安値)を超えたところからエントリーし次の抵抗線まで狙っていきます。
この絵で見ると最初の赤い円がエントリー、次の赤丸が利確です。
水平線が前回の高値ラインで、黄色い帯は前回の揉み合いゾーンです。
陽線が連続でも、揉み合いを抜けるまで待っているので、少し遅いと感じるかもしれません。
上記は指標後の方向性が固まった場面ですので、17:00あたりは乱高下してたはずです。
それでも再度上値圏で揉み合うところまで20pipsはあります。
ドルスト相関・逆相関の決済ルール
決済ルールは下記の通りです。
損切りはブレないようにシンプルに、利確を伸ばしたい人は建値に決済置いて放置でもいいかもしれません。
◾️損切
高値超えエントリーした場合、エントリー根拠の高値を終値(ローソク足の確定)で下回ったら損切り。
上記のポンドドルの画像で言うと下の赤丸エントリーラインを再度終値確定で下回ったら損切りです。
◾️利益確定
次の抵抗線で利益確定。
決済根拠の例
・前回高値
・移動平均線タッチ
・150.5や151など0.5円単位のレート到達
・ボリンジャーバンド3σタッチ
・ドル円との逆相関終了
・欧州時間やNY時間のピークタイム終了
上画像のポンドドルだとルール通りエントリーして、上の赤丸が『ボリンジャーバンド3σタッチ』利益確定で20pips獲得となります。
動いているチャートの方がわかりやすいので、もっと詳しく勉強したいと言う方はコチラをどうぞ。
②ポンド相関手法
②のポンド相関手法については下記のポンド絡み通貨ペアが同じ動きになるタイミングで取引する手法です。
ポンドが絡んでいる通貨ペア
ポンドドル
ポンド円
ユーロポンド
簡単な解釈
下記のポンド円、ポンドドル、ユーロポンドのチャートを見ると『ポンドを売る動き』に日本円も米ドルもユーロも引っ張られていることが想像できます。
ポンドドルとポンド円が同じ方向に動くタイミングで「順張り」でエントリーから決済まで行う。
ポンドが揃って買われている(売られている)状態のため強い相関性が出ており2つのチャートが同じような動きを示す。
下記の画像を見てください。
ユーロポンドについては、ポンドの逆相関を確認するのと通貨ペア強弱の確認のため監視します。
ポンドが弱いとユーロポンドのチャートは上昇を示すことが多いわけです。(ユーロが単純に強い場合もあるので、あくまで比較監視に活用する)
◾️ポンド円下降⤵︎
16:30に引いた縦線からポンド円が下落しています。
◾️ポンドドル下降⤵︎
16:30に引いた縦線からポンドドルが下落しています。
◾️ユーロポンド上昇⤴︎
16:30に引いた縦線からユーロポンドが上昇しています。
ポンド相関手法の決済ルール
決済ルールは下記の通りです。
◾️損切
エントリー根拠となる基準線を下回ったら損切りです。
◾️利益確定
次の抵抗線で利益確定。
決済根拠の例
・前回高値
・移動平均線タッチ
・190や190.5など0.5円単位のレート到達
・ボリンジャーバンド3σタッチ
・ポンド円との相関終了
・欧州時間やNY時間のピークタイム終了
上記画像のポンドドル下落は利益確定の目安がなく難しい場面です。
しかし、ポンド円をみるとローソク足4本目でオレンジ色の移動平均線(200MA)にあたっています。実はここがポンド円の節目190円ですので、ポンド(ポンド円)の売りが下げ止まるかもなと感じられるようになると、ポンドドルも利益確定目安となります。
上記の画像の『ポンド相関安値ブレイク』で入って5分足の4本目で20pips獲得となります。
流れの中でここまで判断できると、なかなか負けなくなります。
【まとめ】ポンドドルの手法を理解しFXで勝ち切る
本文を簡単にまとめます。
ポンドドルのFX手法2選とは下記の2つです。
①ドルストレート通貨ペアの相関・逆相関手法(米ドル絡みの通貨ペアを見比べて波に乗る)
②ポンド円・ポンドドルの相関手法(ポンド系の通貨が揃って動く場面で波に乗る)
上記を表面的に覚えようとするとごちゃごちゃになると思います。
最初は動いているチャートを見ながら勉強するといいでしょう。
その時、ここで伝えた現象が起こりやすい時間帯があります。
ポンドドルの動きやすい時間
ポンドの動きやすい時間について下記の記事でも触れています。
参考にどうぞ!
上記、ポンドの動きやすい時間から「ポンドドルが揃うタイミング」を見つけてエントリーを検討します。
まずはデモトレードで自分なりの検証をしてみるといいでしょう。
納得がいかなければ別の方法を考えれば良いだけですので。
それでは今回は以上となります。
短期トレードを極めるには
短期の相関・逆相関トレードを体系的に学びたいという方は下記のFX教材がおすすめです。
個人的には今もトレードの軸となる考え方となっています。
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興味ある方はどうぞ。
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