値動きの荒い『ポンド円を極める』に焦点を当てて書いてみました。
単にポンド円の取引手法だけならポンドドルと同じ動きを狙ったり、ドル円やユーロ円との相関狙いが有効です。
もう一つ上のレベルで「ポンド円で食っていく」ぐらいの気持ちの方に納得してもらえるように考えて書きました。
よろしかったらお付き合いください。
ポンド円を極めるには取引時間が全て
ポンド円は良くも悪くも値動きが荒く、上下に振り回されがちです。
そんな『ポンド円を極める』には取引する時間帯を見極めることが重要です。
殺人通貨ポンド円を味方につけるには、『取引時間管理における』は以下の3つが要です。
ポンド円を極めるトレード時間帯管理
①大きく動く「時間帯を知る」こと
②大きく動く時間帯で「値動きに乗る」こと
③値動きが「止まる前に逃げる」こと
この辺りを深ぼって行きます。
値動きの大きなポンド円ですから、やられる時ばかり大きくては敵いません。
短時間でしっかり取れるタイミングが重要です。
また大きく動く時間帯を理解していれば、多少出遅れても短期で10pipsくらいは抜けるもんです。
テクニカル的なところを復習されたい方はまず下記の記事をどうぞ。
ポンド円を極める①動く時間帯を知る
ポンド円が大きく動くのは主に以下の時間です。
基本的に取引は値動きのある16時(冬時間17時)以降にしましょう。
これはロンドン勢が相場に入ってくる時間です。
ロンドン勢が相場に入ってくる時間は大きな動きになりやすいので、短期で大きな値幅を取りやすくなります。
下記のサイトではポンド円の時間帯におけるボラティリティのグラフが見れます。
結論から言うと、現在は冬時間なので17時のロンドンタイムから一気にボラティリティが高まります。
参考サイト:オアンダ証券https://www.oanda.jp/lab-education/oanda_lab/oanda_rab/volatility/
例外
指標や日本の政治的発言によって午前中に動きが出ることもあります。
特に政治的な発言で大きく動いた時は乗ってみてもいいでしょう。
少し脱線しますが、上記のポンド円が大きく動く時間帯とは別にいわゆる東京時間の大きな動きパターンも紹介します。
下記のポンド円下げのツイートを辿ってもらうと、キッカケがわかります。
日銀関係者が金融緩和の終わり(利上げ)を示唆するような発言をしてます。
金利が上がるなら日本円買った方が儲かるかなという相場参加者の反応ですね。
とはいえ、ポンド円の基本は夕方からです。
ロンドン勢が参加してからがポンド円の本番です。
ポンド円を極める②値動きに乗る
「値動きに乗る」は前文で触れてますが多少遅れてもOKです。
ポンド円はクロス円(ドル円やユーロ円)の中でも特に大袈裟に動くことが多いです。
そこで重要となるのがポンド円の値動きに乗るための以下の2つ。
ポンド円の値動きに乗るため必要な事
・しっかり相場に動きが出る事(上述時間帯)
・ポンド円の動きに乗るための技術と知識
エントリー基準
以下の挙動が揃って発生したらエントリー検討でいいでしょう。
いくつか上げていきます。
・ドル円とユーロ円が揃って上昇(下降)した
・ポンドドルと揃って動き出した
・直近の高値安値をブレイクした
・同じ向きの移動平均線で反発した
エントリーのキッカケについて詳しくは下記のテクニカル記事を参考にどうぞ
ポンド円を極める③止まる前に逃げる
利益確定は慎重に!
値動きの初動に乗る場合、第1波の動きはそれほど伸びないという話があります。
上記で書いた「高値(安値)ブレイク」で入った場合、一旦付近の損切りなど潰した後に大きく下げるなどイヤらしい動きも多々あります。
ポンド円を極めるなら、ロンドン時間は毎日あると割り切ることも重要です。
大きく下げそうに感じても、毎回同じルールで利食いできる基準を設けておくのも大切です。
利食いの基準はエントリー基準に揃えた方が無難です。
例えばポンドドルと相関した動きでエントリーしたのなら、ポンド円はまだ動きそうでも、ポンドドル相関が終わったと見たら決済を行うなどです。
ポンド円の注意点
上記で紹介した「ポンド円で重要な時間帯管理」ですが注意点もあります。
下記の3つは要注意!
「損切り」以外は基本ノーポジ静観でいいと思います。
・損切り
・中途半端な経済指標発表
・大きく動いてるのに根拠がない
もう少し詳しくお伝えします。
損切り
上記でお伝えしたポンド円の動く時間ですが、値動きが荒ぶる時間です。
当然損切りもしっかり行わないと大惨事です。
エントリーの基本は『値動きに乗る』ですので順行を始めたら同じ方向でエントリーしているはずです。
しかし、逆行を始めたらすぐに切れる位置かどうかは予め決めておく必要があります。
エントリー前に損切り位置を確認し、リスクと利益確定位置が合わないと感じたら流れが出そうでもエントリーは見送りましょう。
損切りも近すぎる位置だと一瞬で狩られてしまう事も多いです。
損切りについても「ポンド円は大袈裟に動く」ことをアタマに入れておくことが重要です。
中途半端な経済指標発表
ポンド円の動く時間帯は欧州時間です。
イギリスやEUの経済指標が発表されることがあります。
この時にマイナーな指標だからとエントリーすると「思いもよらない大きな動き」となり大負けの危険があります。
指標を認識しつつ、どうしてもトレードするのであれば、指標発表後に方向性が決まってから順方向にエントリーするようにします。
大きく動いてるのに根拠がない
これは自分の根拠についての話になります。
相場が動く根拠は、個人投資家の我々に答えを見つけることはできません。
自分のルールでは入る理由がないけれども、「なんか大きく動いているから順張りで入る」が大変危険です。
自分のエントリー根拠が薄い場面のトレードは必ず損切りを遅らせます。
【まとめ】時間帯を理解しポンド円を極めよう
本文のまとめ
ポンド円を極めるにはトレードする時間帯が最重要。
上記時間帯で動きが出たら、順方向で波に乗る。
動き出しのキッカケは、テクニカル分析やポンドドル相関、クロス円相関などを根拠とする。
損切りは予め決めた水準ではあるが、動きが大きいので許容範囲は広げる
利益確定は根拠が一つでも崩れたら即逃げる。
ポンド円の動く時間は「流れが変わりやすい」のが特徴でもある。
エントリー精度は経験によって上がるが、時間帯管理は慣れにより疎かにしがちになる。
FXは差益を取るゲームだからこそ、『動きの出る時間を選択することが最重要』となる。
ボラティリティがあり、特にトレード時間帯が重要な「ポンド円」を取り上げましたが、他の通貨ペアにも共通する考え方ですね。
それでは今回はこれで以上となります。
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