ポンド円の値動きが激しい理由について調べて書いてみました。
本記事の内容を理解した上でポンド系の通貨ペアを見ると、今までより少し広い視野でチャートを見れるかもしれません。
ド派手に動くポンド円において、しっかり引き付けてエントリーできる「一助となれば幸い」です。
ポンド円の値動きが激しい理由とは
結論からいきます。
ポンド円の値動きが激しい理由は、主要4通貨ペアの中でポンド円は比較的取引高が少ないにも関わらず、ポンドが投機的な取引をされることが多いためと思われます。
その理由として以下の事柄が挙げられます。
・世界の金融センターであるイギリスは外国為替の取引高が世界一
・イギリスはFX取引も世界一
・ポンドはそもそも投機の対象になりやすい
・主要4通貨(ドル・ユーロ・ポンド・日本円)の中では流通量の少ない方の2銘柄だから
・ポンド円は主要FX通貨ペアの中では取引量トップ10圏外と少なめ
・ポンド自体が強い通貨で、日本円は弱い通貨になりつつある(2024/5/22現在1ポンド/¥198、1ポンド/$1.27)
・日本円価値が減っている→日本円の実力とも言える『実質実効レート』は55年ぶりの低水準
・ポンド円は取引の間に米ドルを挟む合成通貨で単純な綱引きでは無いから
どれもポンド円の激しい値動きを説明できる決定的な理由では無いですし、答え合わせは出来ないです。
とはいえ、2016年(ブレグジッド)の下落以降、ポンドの価値は基軸通貨の米ドルに対し安定してるように見えます。
それに比べて、日本円の価値はここ数年で大きく下げました。
主要4通貨を並べてみても日本円の価値が下がっているのは周知の事実です。
このような通貨同士の価値の差もボラティリティに影響があるのでは無いかと感じます。
取引がそこまで多くなく、価値も違うから大袈裟な動きになるというのが、「当らずといえども遠からず」ではないでしょうか。
上記を踏まえてFXトレードの改善に繋げるべく以下の3つに注目します。
①トレードの改善
ポンド円の値動きが激しい理由を理解することで、リスク管理やポジションのタイミングに役立てることができる。
特にロンドン時間やNY時間に動きが出やすいので、動きの出る時間帯戦略が重要です。
以下、ポンド系の取引についての参考記事です。
②ファンダメンタル的な理解
ポンド円の値動きが激しい原因について知ることでニュースや経済指標、政治的なイベントなどが為替レートにどのように影響するかを考慮することができます。
日本人の我々が1番情報を得やすいのは『日本円について』です。
特に円安が続く最近では日銀の情報に目を向けたり、クロス円の通貨ペアを複数比較することで、クロス円全体が上昇していても「円が売られているのか、相手の通貨が買われているだけなのか」と言った視点で見ることができるようになります。
③FXの経験値アップ
市場の動向や変動要因を深く理解することで長期的な成功や戦略の幅を広げることができます。
2024年のゴールデンウィーク前半、『日銀の為替介入』によって日本円は大きく買われました。(クロス円は大きく下落)
この時のボラティリティは相当なものでドル円で500pips前後の下落でしたが、ポンド円はというと700pipsぐらい動いていました。
こういった場面では、「上下の振り回し」が少ない分、ドル円のほうがレバレッジ取引には向いていたかなと思います。
ポンド円の理解を深める過程で取引通貨ペアを精査する能力も高めていけると、よりリスク管理のできるトレーダーへと成長できると思います。
【まとめ】値動きが激しい理由を加味してポンド円を活用しよう
本記事ではポンド円の値動きが激しい理由について関連性の深い事柄を列挙しました。
その中で簡単にまとめると下記のような感じです。
ポンド円の値動きが激しい理由
主要通貨の中では取引がそこまで多くなく、ポンドは投機的な取引が多いと言われ、通貨の価値も違うから大袈裟な動きになる。
直近の円安におけるファンダメンタル的な部分に関して、ポンド円の大きな値動きはトレードに使えそうです。
クロス円が動くときにポンド円は大袈裟に動くので、方向性があっていれば爆益も可能です。(複数監視はPC推奨)
とはいえ、ポンド円はスプレッドも広めなので、一攫千金を狙ったハイロットだと証拠金維持率が圧迫され耐えるべきところで耐えられない危険もあります。
激しい値動きの対策
ポンド円の値動きに乗るならクロス円監視でロンドン時間の波に乗ろう
短期トレードを極めるには
短期の相関・逆相関トレードを体系的に学びたいという方は下記のFX教材がおすすめです。
個人的には今もトレードの軸となる考え方となっています。
かなりボリュームのある動画教材で空き時間で学べます。
興味ある方はどうぞ。
以上、本記事のまとめとポンド円の簡単な注意点でした。
ご覧いただいた方の参考になれば幸いです。
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