FXの超基本である水平線を使ったシンプルな手法をお伝えします。
単純にこの手法を繰り返すだけでも、そこそこ勝てると思いますが、本記事では「なぜシンプルな水平線手法が有効なのか」も深ぼっています。
ちなみに時間軸は短期のスキャルピングですので、ロットを厚めにしたい方にもおすすめです。
なぜならスキャルピングの利点は、だらだらと相場に資金をさらさないメリハリある取引が可能だからです。
2024年3月、直近のチャート画像を使っていますので今後のトレードプラン検討にもどうぞ。
FXで成功するためのシンプルなスキャルピング手法とは?
FXで成功するためのシンプルな手法とは水平線を使ったスキャルピングです。
もう少しかみ砕いていうと下記の通りです。
FXのシンプルな手法とは、短期なら確実に取れそうな値幅を『上位足』から見つけ出し、『短期足』でサクッと取る手法です。
例えば、 1時間足や4時間足の抵抗線に水平線を引いておき、5分足で抵抗線タッチからの反発を確認してエントリー。(詳しくはシンプルFXルールの項で。)
スキャルピングに限らず重要なのがFX相場参加者がどこに注目しているかを知ることです。
以下、おさらいも含めて「意識されるライン」の超基本から進めていきます。
「もうわかってるよ!」という方は【シンプルFXルール】の項まで飛ばしちゃってください。
スキャルピング前にFXの超基本おさらい
上記の結論でお伝えした『短期なら確実に取れそうな値幅を上位足から見つけ出し、短期足でサクッと取るのがスキャルピング手法』ですが、本記事で手法案内の前に「超基本をおさらい」をしておきます。
ここを理解していると、シンプルなFXルールが有効である理由が腑に落ちると思います。
余計な先入観を入れたく無い方はあえてルールだけ黙々とこなすのもアリです。
外国為替市場というマーケットは大きいので、論理を答え合わせする事が不可能ですから。
なので「そーかもなー」ぐらいで聞いてもらっても大丈夫です。
ではまいります。
値幅が確実に取れそうなポイントとは?
「ドル円」¥150.000や¥150.500などキリのいい数字(レート)にローソク足がタッチした時。
なぜキリのいい数字(レート)にタッチした時は取引チャンスなのか?
キリのいいレート(価格)では相場が反発や加速しやすいから。
1時間足や4時間足の抵抗線などもキリのいい数字近辺にあることが多い。
なぜキリのいい数字で反発(反転)やレートの加速しやすいの?
キリのいい価格前後には、実需の大口注文や為替オプション取引、多くの新規注文や損切りなどが溜まっています。
例えば「ドル円」¥150.000からレートが加速する時は、『上昇派の人と下落派の人たちの売り買いバトル』が起こります。
そして売り買いが交錯したあと、上昇派の人たちがバトルに勝つと、負けた下落派の人たちの分まで上昇パワーに拍車がかかるので「値」が勢いよく跳ね上がる訳です。
なぜ意識される価格帯での売り買いバトル勝者側にレートは伸びるの?
負けた方の【損切り=決済】となるので反対売買の圧がかかるからです。
例えば上昇派が勝った場合、損切りさせられるのは下落すると思って¥150.000で売ってた人たち。
損切りは10銭(10pips)で、逆行した場所¥150.100に置いていたとします。
価格が¥150.100に差し掛かると損切りの決済注文が執行されます。
売りで注文していた人たちは損切りだろうと利益確定だろうと『売りの決済は買い戻す』しかないのです。
ここが重要で『売りの決済は買い戻す』しか無いということは、まだ売るつもりの人から買って損を確定させる取引という事です。
つまり損切り(決済)とは、自分のエントリーと反対の売買をさせられるので、負けた方は勝った方の背中を押す形になります。
だから多くの注文が溜まっているところで損切りを巻き込むと大きなレート加速が起こるわけです。
長くなりましたが、ここまでが超基本のおさらいです。
つまり「レートが加速」するタイミングを見極めて取りに行くのが『スキャルピングの本質』です。
この「レートの加速」がトレンドとなり、大きな値幅を生むかもしれませんが、スキャルピングではあくまで短期値幅を抜いていくことに徹します。
スキャルピングのシンプルFXルール
ルールはとにかくシンプルです。
先に説明した節目となる50銭おき(1円の半分)にトレードチャンスがあると考えて待ち伏せします。
ちなみにドル円だと1日に50銭以上(50pips)は動いているので、大抵チャンスは毎日あると言えます。
上位足(1時間足や4時間足)で水平線を¥150.500や¥150.000に引いておき、ローソク足が止まったり、勢いよく抜いたらトレード検討です。
ここではまだ検討です。
なぜなら画像の¥149.000ちょうどなどを見ると勢いよく下抜けています。
反発を狙ってフライングした場合、一瞬で損切りがハイロットだったら全損の可能性もあります。
すぐにエントリーしない理由はいくつかあります。
画像の¥149.000ちょうどのように下落の勢いが強いとそのまま突き抜けていきます。ドル円でいうと大抵はアメリカか日本の政策金利に関わる重要指標によって大きな動きとなりますが、初めのうちはレートが止まるかどうかを見極めるだけで充分です。
もう一つは「ダマシ」と言われる「抜けたと見せかけて戻る動き」や、「止まったと思わせて上抜け(下抜け)するような動き」を見極めるためです。
スキャルピングで順行しているレート(価格)に着いていくので、順行か逆行かを見極める目を養う必要がある訳です。
シンプルFX手法の具体的エントリー手順
画像はドル円です。
大きな青いローソク足を見て分かる通りトレンドは下です。
つまり米ドルは売られやすく、日本円は買われやすい状況となります。
この状況こそスキャルピングが最大限生きる場面となります。
長期的には下落局面だけど、節目の¥147.000ちょうどでは売り買い交錯する場面です。
1時間足でレートが止まったのを確認したら、スキャルピングを行う5分足などにチャートを変えます。
下の画像のように下位足だとより細かく反発している様子が見て取れます。
上記の147.000でのトレード
・147.000の上でロング
・損切りは147.900
・利確は147.150
・リスクリワード(損:利)1:1.5
¥147.000でロング(買い)して損切りは10銭下(¥146.900)に置き、リスクリワード1:1.5でトレードするとトータルでは勝ち越すことが出来そうです。
大きく下抜けているローソク足もあるので、しっかり見極める目も重要です。
結果的には¥147で下げ止まっているので下記のスキャルピングプランは有効に機能したことになります。
(真ん中の長いヒゲを伴うローソク足は22:30の重要指標である雇用統計ですのでトレードしないで静観します。)
※上記のプランをまとめると下記の感じです。
4時間足でもOK。日足だとレート間の水平線が狭くて見難いと思います。
マルチモニターで上位足も同時に監視できるとわかりやすいかもです。
反応を確かめます。
どっちに価格が進もうとリスクリワード(損と利の期待値)が良さそうならついていく。
大きな値幅のレンジであれば損切を長めにとってもいいいいでしょう。
当然狙う値幅も大きくないとリスクリワードが合わなくなります。
あくまで短期売買ということを肝に銘じてしっかりと利益確定します。
上記の画像は終わったチャートなので机上の空論ではあります。
実際にお金を賭してトレードするには「自分が信頼おけるルール」かどうかが鍵となります。
まずは上記ルールが自分で信じ切れるか、デモ口座などでトライしてみることをお勧めします。
シンプルFX手法の注意点
ここで紹介している方法は短期売買のスキャルピングとなります。
スキャルピングには、相場に自分の資金をさらしている時間が少ないという「利点」もありますが、悪いこともあります。
ここでは注意点をいくつか共有します。
・取引コストがかさむ
・リスクリワードが難しい(損と利の設定)
・相場から目が離せない
取引コスト
短期売買を高回転でまわすと手数料がかさみます。
取引コストの考え方は特に難しいところです。
手数料ゼロの口座であればスプレッド(売値と買値の差)が大きく、本来短期で少ない値幅しか取れないスキャルピングでは戦うのが相当難しくなります。
反面、スプレッドの薄い口座(プロ口座とかナノ口座とか名前は各社いろいろ)では、一回一回の取引に手数料がかかるのでロットが上がるほど大きな手数料を支払う必要が出てきます。
では国内FXはというと、そもそもスキャルピング禁止だったりするところが多い印象です。
ここは海外FXであれば、ハイレバレッジで取引するための手数料と割り切って、IBキャッシュバックなどで相殺するなどの工夫が必要です。
リスクリワードは1:1.5
「損1」:「利1.5」以上ぐらいのイメージで取引していれば問題ないと思います。
ルールでもお伝えした、反発・反転を確認してからのエントリーなら、順行中の波に乗ることになるので、勝率でカバー出来る範囲です。
【まとめ】FXのシンプルスキャルピング手法
本記事の内容を簡単にまとめると下記の通りです。
FXのシンプル手法とは
1時間足や4時間足で揉み合いになっていると尚いい。
下記の5分足画像だと、青い線に上からローソク足がタッチした時は「反発期待の買い」を検討。
青い線の下からタッチしたときは「売り」を検討。
上記の画像だと青い水平線からロング(買い)が上位足に対して逆張りになる。
スキャルや短期デイトレについてさらに詳しく勉強したい方はコチラをどうぞ。
それでは今回は以上となります。
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