ドル円とクロス円を使った簡単な相関トレードの手法を紹介します。
これがわかるとドル円エントリー時の方向性やタイミングを理解でき、ポジションをホールドすべきか否かを判断できるようになります。
FXは【ロット×獲得pips=収益】となるので、分かりやすい場面で大きく張ることができれば、取引頻度は少なくても大きく勝ち越すことが出来るようになります。
相関を読み解く事が面倒な人に向けて、リアルタイムの通貨相関状況がわかるサイトも紹介します。
【簡単】ドル円とクロス円の相関トレード手法解説
クロス円相関を簡単に説明
ドル円を買う時(または売る時)にユーロ円やポンド円、豪ドル円など『〇〇/円』という名前の通貨ペアが同じ方向に揃ってる場面を狙うと「トレードの成功率が高まる」という話です。
ですのでドル円とクロス円が相関している時に、同じ方向へエントリーしましょうという手法となります。
ちなみにタイトルのクロス円とは『〇〇/円』という名前の通貨ペアシリーズのことです。
本記事でいう『相関』とは画像のようにチャート上で同じような動きをしている状態ですね。
クロス円が同じ方向に動く理由は?
『円絡みの通貨ペア』が同じ方向に動く(相関する)のは相手方の通貨に対して一方的に買われやすい(円高)か、一方的に売られやすい(円安)の状態にあることが分かるからです。
2022年から2023年は顕著に円安が現れていました。(クロス円のチャートは右肩上がり)
つまり日本円は売られやすいので、ドル円や『〇〇/円』チャートは上昇を示すことが多かったのです。
となると、目線は買い(ロング)と判断する場面が増えてエントリーも絞ることが出来ました。
具体的な取引については下記の3つに分けて深ぼっていきます。
1.ドル円とクロス円が相関しやすい時間帯を知る
2.5分足でエントリーのタイミングをとる
3.利益確定、損切りのルール
ちなみに相関だけ素早く知りたい方は下記のアプリが便利です。
とはいえ自分で判断できるスキルはトレードの幅を大きく広げることができるので下記内容を理解することをおすすめします。
ドル円とクロス円が相関しやすい時間帯を知る
ドル円をはじめとしたクロス円と言われる通貨ペアには動きが相関しやすい時間帯があります。
ここを抑えることによって無駄なエントリーや監視時間を劇的に減らすことが出来るようになります。
相関しやすい時間帯
ゝ9:00〜11:30(東京時間)
ゝ16:00〜18:00(欧州時間)
ゝ21:30〜23:30(ニューヨーク時間)
補足すると上記は相場に参加する人がグッと増える時間帯です。
相場参加者が多い中で相関が見て取れる(同じ方向へチャートが動きだす)ということは『円』が買われやすい(売られやすい)がマーケット参加者の総意ということになります。
5分足でエントリーのタイミングをとる
上記の時間帯で相関が見て取れたらエントリーを検討します。
他の記事でも紹介しているユーロ円やポンド円に比べてドル円は簡単です。
なぜなら国際通貨研究所の通貨ペア別取引量によると、ドル円は第2位となっておりクロス円の中でも軸となる通貨ペアといえるので下記のような代表的なトレード手法で期待が持てます。
エントリータイミング
ゝ高値ブレイクの買い
ゝ安値ブレイクの売り
ゝ押し目買い
ゝ戻り売り
クロス円が揃って動いている時は上記のパターンに乗るだけで期待値の高いエントリーが可能です。
上記の画像でいうと初動の高値ブレイクエントリーで大勝
揃って押し目を付けた場面でもドル円の高値(青い水平線)までは高確率で勝てる場面
損切り・利益確定のルール
特に上の4つの「エントリータイミング」は不発だった場合、以下のように損切りが分かりやすいというメリットがあります。
損切りルール
ゝブレイク不発で戻されたら損切り
ゝ押し目や戻しをブチ抜かれたら損切り
ゝ相関崩れ・ドル円不発
上記の画像では初動に乗れなかった場合、押し目の甘いエントリーをしてしまったら青い水平線で「相関崩れ・ドル円不発」に当てはまり損切します。
とはいえボラティリティのある相場だったので多少エントリーが遅れても「相関崩れで即決済」できたら微益は得られたと思います。
利確ルール
ゝ前回の高値で利確
ゝドル円以外のクロス円前回高値に到達したら利確
エントリー・損切・利確のルールがほぼ同じなのもクロス円相関トレードが簡単な理由の1つです。
【応用編】ドル円の逆相関を見極めエントリー精度を上げる方法
【応用編】ドル円の逆相関とは?
ここではドル円と『反対の動き』である逆相関を見極めて、「ドル高」か「ドル安」を判断する方法となります。
逆相関を応用する強み
ドル円を取引する際に、この方法も併用すると「ドルが強くて円が弱いときにドル円を買う」「ドルが弱くて円が強い時にドル円を売る」という最も勝ちやすい場面を見極めることが出来るようになります。
逆相関はユーロドルを見る!
ユーロドルは世界中で最も取引量の多い通貨ペアのため、その他の通貨に影響を及ぼす範囲も大きくなります。
ですので、ドル円の逆相関の対象として最も重要なのは「ユーロドル」を見ることです。
ここからは具体的な逆相関の見方について
下記の3つに分けて説明します。
あくまでドル円をトレードするための補足的な見方となります。
・逆相関が起きやすい時間帯を知る
・ドル円とユーロドルが真逆の動きをしているか
・ユーロ単体の強さや弱さに注意する
逆相関が起きやすい時間帯を知る
下記は体感ですが、逆相関はニューヨーク時間が1番分かりやすいと感じます。
逆に欧州勢やNY勢の少ない東京時間はあまり当てにならないので逆相関に見えているだけということに注意が必要です。
チャートは常に動いていますので相場参加者が少ない時間もフラフラとチャンスに見える形を形成したりします。
逆相関しやすい時間帯
ゝ16:00〜18:00(欧州時間)
ゝ21:30〜23:30(ニューヨーク時間)
ドル円とユーロドルが真逆の動きをしているか
下記の画像のように真逆になっていれば、日本円よりも米ドル(ユーロ)の強弱が明確にある状況です。
ドル円(右)とユーロ円(真ん中)は真逆の動きです。
(日本円の影響力が強ければドル円とユーロ円が相関してもいいが、米ドルとユーロのほうが影響力が強い状況)
ユーロ単体の強さや弱さに注意
ユーロ単体で強弱が明確な場合、ドル円の伸びがイマイチとなる場合があるので注意が必要です。
上記の画像はユーロドルを売っています。それはユーロが弱い状況が見て取れたからです。
こうなるとクロス円の相関トレードしていた場合、「相関崩れ」になりやすく即決済します。
本記事の前提としてクロス円の相関トレードのやり方をお伝えしてますので、クロス円が揃って動いているかをまず見ることによってユーロ単体の強さも何となくわかってきます。
具体的にはユーロドルとユーロ円が同じ動き(上記画像のように)をしていたらユーロの影響力が強い(弱い)かもしれないので、ドル円の伸びに影響するかもと警戒すると良いでしょう。
その場合はユーロをトレードする方向で下記の記事を参考にしてみてください。
ただしあまり考えすぎるとエントリータイミングを見つけにくくなってしまいます。
あくまでクロス円の相関に乗ってドル円をトレードするための補足でユーロドルをチラ見する感じです。
【まとめ】ドル円とクロス円の相関を理解して勝ちきろう
本記事のまとめ
①ドル円とクロス円が揃って動きやすい時間にチャートを監視する
②ドル円とクロス円が揃って上昇していたら、レンジブレイクや押しや戻しで相関している方向へのエントリー検討
③損切りは相関が崩れた時かブレイク、押し、戻しの不発。利確は直近高値ラインまたは相関しているクロス円の抵抗になりそうな高安値などに設定する
ポンド円を使った実践編で、ポンド相関の概念も出てきます。
ボラティリティ(レート上下幅)があって「短期で値幅を狙いたい」かたはこちらをどうぞ。
コメント