ポンド円のスキャルピングについて、2つのFX手法を紹介します。
ポンド円のスキャルピングは「兼業トレーダーでなかなか時間が取れない方」、「短期トレードが肌に合う方」にオススメのFX手法です。
5分足でエントリーから決済までを判断するので、長時間チャートに張り付くことも避けられます。
またエントリーチャンスが発生しやすい時間帯も併せて理解することで、より効率的なスキャルが可能になります。
本記事ですべてお伝えします。
ポンド円のFXスキャルピング手法2選紹介!
まずは2つの手法のキモを下記にまとめました。
①クロス円(日本円絡み)の相関手法
②ポンドドルとの相関手法
ここでいう相関とは『ポンド系の通貨ペアが揃って上昇』または『ポンド系の通貨ペアが揃って下落』という意味になります。
次の項から一つずつ深掘りしていきます。
ポンド円スキャル①クロス円の相関に乗る手法
「クロス円」とはドル円やユーロ円、ポンド円など、日本円の絡む通貨ペアのことを言います。
これらの相関とは、日本円か絡む通貨ペアが一斉に上昇(一斉に下降)というように揃っている状況です。
下記の画像は「スキャルが有効な時間帯の項目」でお伝えする伸び始めの時間帯、『16または17時』からロングすれば高確率で勝利できた場面です。
下記画像は日本時間の19:47です。
ドル円が高値(青い水平線)を超えられないところで「相関終了」とみて利益確定が無難です。
クロス円の相関手法とは、日本円が絡む通貨ペアが揃っている方向に向かって取引し、短時間で値幅の取りやすい「ポンド円をスキャルピングで20pips抜く」やり方です。
基本ルール
クロス円の通貨ペアが揃って直近の高値を抜けたらエントリーが基本です。
ポンド円は上下派手に動くので取引ロットに注意しながらトレードしましょう。
ポンドにおいて取引コストであるスプレッドが狭い口座であることは最低限の条件です。
※(海外FXの方はアキシオリーがスプ優秀、国内FXの方はどこも低スプレッドなので大丈夫かと思われます)
理屈としては相手方の通貨ペアに関わらず日本円が買われている、または売られていると起きる現象です。
では、そう言った相関状態がいつ起きるのか?
下記の「スキャルが有効な時間帯の項目」をご覧ください。
クロス円相関のポンド円スキャルが有効な時間帯
ポンド円が他のクロス円通貨ペアと揃いやすい時間は下記の通りです。
(表記は日本時間です)
9:00-11:30
16:00-23:30(冬時間17:00-24:30)
FXの三大市場における『東京時間』、『欧州時間』、『ニューヨーク時間』です。
欧州とニューヨークは繋がっているので16:00-23:30としました。
上記の時間帯は取引が活発になるので、通貨の強弱もより鮮明になります。
逆に上記の時間外は『揃ってるように見えるだけ』のことが多くあるので注意が必要です。
ポンド円スキャル②ポンドドルとの相関に乗る手法
ポンド円スキャル②は、ポンドドルとの『揃い上げ』または『揃い下げ』を狙う手法です。
通貨ペアの反対側、「日本円」や「米ドル」の影響よりもポンドが買われている(売られている)という状態です。
したがってポンド円もポンドドルも似たようなチャート形状となります。
【左画像がポンド円、右画像がポンドドル】
上記の画像は安値からポンド円、ポンドドルともに伸び始めたため飛び乗り以外にエントリーが難しかったでしょう。
とはいえ、飛び乗りでもボラティリティがあり20pips抜けることも良くあります。
(上記の1時間でもポンド円で50pips上昇、ポンドドルで35pips上昇しています)
しかし、狙いはクロス円の時と同じく『直近高値を越えたきた伸び始め』です。
そう言った場面に出会いやすい時間帯は下記で紹介します。
ポンド円スキャル②ポンドドルとの相関が有効な時間帯
<8/23欧州時間のリアルトレード画像>
上記画像は「ポンド円とポンドドルが相関」して下落している場面です。
日本時間18:00頃、そこそこ伸びていますがまだ欧州の序盤。
そこから赤い水平線の『安値を2通貨ペア揃って更にブレイク』しました。
決済理由はポンド円、ポンドドルともにラウンドナンバー(切りのいい数字)が近づいたためです。
※切りのいい数字(上記画像だとポンド円184.000円です)は大きなオプション取引(反対売買の注文)などが溜まっていて流れが止まる可能性があります。
時間帯の話に戻ります。
ポンド円スキャル②ポンドドルとの相関場面に出会いやすい時間帯はこちら。
16:00-23:30(冬時間17:00-24:30)
日本時間「16:00の欧州時間」から「23:30のNY時間序盤」です。(冬時間は17時からになります。)
欧州時間の前半はうまく波に乗れれば時間はかかりませんが、できれば19時くらいまでには決着をつけたいところです。
上記の画像ではポンドドルを「20pips」で利益確定していますが、ポンド円であればもっとボラティリティがありました。
その後ニューヨーク時間前(20:00ー21:00)になると『様子見ムード』になり、短時間勝負には向かない場合が出てきます。
19時以降にチャレンジするならトレンドがしっかり出ている場合か、21:30からのNY時間開始からがいいでしょう。
ポンド円スキャルピングの注意事項
先にお伝えした手法について注意事項です。
コツコツとスキャルピングで勝っても、ドカン負けをしたら意味がなくなります。
ドカン負けの要因となりうる事象を下記にまとめました。
- 各国の経済指標発表
- スキャルピングエントリーなのに粘る
- すでにトレンドが伸びている
なぜ注意が必要か簡単に説明します。
注意1
各国の経済指標発表動きが出やすい時間には経済指標が重なることがあります。
指標発表時にはスプレッド(売りと買いの価格乖離)が広がっている場合もあるため注意が必要です。
また指標で「ポンドが揃って上げた直後に大きく下落する」こともあるので、指標発表時は慎重にエントリーを検討します。
「当日の経済指標発表の確認」は下記のサイトがわかりやすいので活用しています。
注意2
スキャルピングエントリーなのに粘るこれは単純に入れすぎや粘りすぎのボロ負け画像です。
大きな値幅を狙うわけではないので、損切りも浅めにする必要があります。
下記はポンド円、ポンドドルの相関に固執しすぎて大負けしました。
本当にどうしょうもないトレード。
— FX_sakuma (@FxSakuma) February 24, 2023
ナンピン、乱射で全損寸前😞 pic.twitter.com/Ufp85z4R4Y
注意3
すでにトレンドが伸びているすでに大きく伸びてしまっている場合も、利益確定の売り(または買い)が入り「勢いが無くなってくる恐れ」もあり慎重にエントリーを検討する必要があります。
『押し目買い』や『戻り売り』を狙える場面で且つ上記の時間帯内であれば、もうひと伸びを狙ってみても面白いと思います。
ただし、あくまで「20pipsを抜くスキャルピングのやり方」のため、上記②画像のようにポンド円上下幅70pipsのレンジにずっと付き合ってはいけません。
いつまでも相関しているわけではないのでドル円、ユーロ円の上昇や下落と揃う場面の中で20pipsを狙います。
【まとめ】ポンド円スキャルピングを駆使して利益を積み上げよう
本文のまとめ
ポンド円はボラティリティが高く、短時間で値幅が狙える分、逆行されると大きな損切りにもなりえます。
できるだけ動き始めを狙い、逆行されたら即損切りなど短時間勝負がキモです。
勢いがついていれば短時間で20pipsほど抜くことはしやすいので、動きの出る時間に上記のスキャル①と②の場面があれば試してみる価値はあります。
ポンド円監視の仕方
日本円絡みのスキャル①は日本時間「午前中」と「夕方以降」
スキャル②ポンドドル絡みは日本時間「夕方以降」
上記のように割り切ってもいいでしょう。
そうすることによって効率的に場面の精査ができ、『勢いのない場面での無駄なエントリー』が減らせるようになります。
相関ロジックや時間帯管理は、全てのトレードに応用できるのでFXのテクニカルについて勉強時間を短縮したい方におすすめです。
ユーロ円についても同様の考え方で取引可能です。
詳しくは下記の記事も参考になさってください。
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