【FX手法】ドルスト、クロス円の相関関係のおさらい【重要】

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相関関係を使ったFX手法のおさらい記事です。

「いまいち相関はわからない」といったかたや、「新たな視点を模索している」というかたのキッカケになればと思います。

自分も最初の頃は理解に苦しんだので相関関係のロジックをドルストレートやクロス円の画像も交えてシンプルに解説します。

目次

相関関係を使ったFX手法の概要

相関関係を理解しFX手法を構築することで、エントリー基準をより精査することができたり、決済(損切・利確)の目安を敏感に感じ取ることができるようになります。

概要:相関関係を使ったFX手法

主要6通貨ペア(マイナー通貨ナシ)が分かりやすいので上記の画像をもとにお伝えします。

相関関係を用いたFX手法の基本は「揃って動く通貨ペアを見つける」ことからです。

なぜ揃って動く通貨ペアを見つけることが重要かというと、通貨の『強弱を判断出来る』からです。

通貨の強弱を判断できると、売り買いすべき通貨ペアが自ずとわかってきます。

マスターFX

【強い通貨を買い、弱い通貨を売る】

これが相関関係を使ったFX手法の本質となります。

ですので「どの通貨が今一番弱いのか?」、「どの通貨が今一番強いのか?」を判断するためのメソッドとも言えます。

本記事では米ドル絡みの通貨ペアの集まり「ドルストレート」、日本円絡みの通貨ペアの集まり「クロス円」の相関について深ぼっていきます。

また最終的な判断材料として使える『監視通貨』についてもお伝えします。

ブログ記事ではなく、相関や通貨強弱を使った短期デイトレードの本家本元を詳しく知りたい方は及川圭哉氏を参考にしてもらうと確実です。

クロス円を使った相関関係FX手法

まずはクロス円からまいります。

クロス円の対象通貨ペア

・USD/JPY

・EUR/JPY

・GBP/JPY

上記の画像の赤枠は日本円絡みの通貨ペア「クロス円」です。

日本円が主役となる時間帯によくある光景ですが、みな似たような形状のチャートを描いています。

いったん上昇しようとして上げきれず下降している様子が見て取れます。

GBP/JPYに関しては※ラウンドナンバー(青い水平線)を割っています。

※ラウンドナンバー:切りのいい数字となるレートでオプション取引など大きな注文が集まりやすく、取引が活発になる。またこのラウンドナンバーを抜けると損切りを巻き込みレートが加速する場合がある。

相関関係ロジックを3つのステップに分けてエントリーまでの流れを説明します。

1.クロス円3通貨ペアが揃って「直近の高安値を割る」のを確認

2.クロス円3通貨ペアのうち「1番弱い通貨ペア、または1番強い通貨ペア」を判断する

3.最強最弱の判断ができたら「次の高値安値を目標」にエントリーする。キッカケとなったラインを逆抜け、もしくは相関関係の終了を確認したら損切り。

1.揃って高安値更新

クロス円が揃って直近の高安値を更新した場合、相関関係が強く大きな伸びが期待できる場面と言えます。

なぜなら直近の高安値は一旦「売り買いの拮抗した場所」ですから、意識されるレートとなり多くの注文が交錯していると考える事もできるからです。

そんな売買の集中した箇所をローソク足が抜けるということは、より強い買いや売りが起きており、反対のポジションは損切りされ、更なるレートの加速に加担する事になります。

ラウンドナンバーも同様に大きな注文が溜まりやすいため、うまく抜けた場合は損切りを巻き込み大きく伸びる事が多くあります。

抵抗ラインに近づいて来たら『2.通貨の強弱』にも意識を払います。

2.通貨の強弱

高安値を更新するタイミングで『通貨の強弱判断』を付けておく事によって、クロス円のどの通貨ペアを買うのか、どの通貨ペアを売るのか判断します。

クロス円の中でどの通貨ペアを取引すべきか判断が難しい時は「移動平均線」(MA)や「ボリンジャーバンド」の角度を比べると分かりやすいでしょう。

MAやボリバンに角度が付いている方がストレスなく上昇(または下降)していると判断できます。

上記のクロス円を見るとGBP/JPYが1番MAやボリバンに角度が付いているように見えます。(ただし上記画像は日本時間の午前中チャートのため米ドル、英ポンド、ユーロはみな寝てる時間なので信頼性は薄い)

通貨の強弱とレジサポなどのラインを抜けるようならエントリーを意識します。

3.エントリー

上記の条件が揃ったら次の高安値を目標にリスクリワードを測ります。(損切りはエントリー根拠となったライン)

この時、目標利益が10pipsで損切り幅が15pipsでは割に合わないので見送る勇気も必要です。

またエントリー後に「相関関係の崩れ」があった場合も早めに利確や損切りを検討する材料となります。

とはいえ、2022年や2023年の日本円のようにとことん弱い(円安)の場合もあるので相関崩れ後の決済(主に利確)については相場観の醸成によって裁量判断で引っ張ってみる等あって良いと思います。

ドルストレートを使った相関関係FX手法

続いてドルストレートです。

ドルストレートの対象通貨ペア

・USD/JPY

・EUR/USD

・GBP/USD

基本は「クロス円の相関関係」と同じ考え方ですが、値動きが揃った時に1点注意するのはUSD/JPYが逆向きに相関する(逆相関)という事です。

ドルストレート通貨ペアのUSDの位置を見ていただくとわかる通りUSD/JPYだけドルが先頭に来ています。

例えば米ドルが最強で相関する場合(米ドル買い)、以下のようなチャートを描きます。

米ドルが最強のときのチャート形状は?

・USD/JPY上昇

・EUR/USD下降

・GBP/USD下降

上記画像のチャートだと日本時間午前中のため、EUR/USDやGBP/USDは全く動きがないので判断出来ない状況です。

ドルストレート相関を取引するなら日本時間の夕方以降がオススメです。

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監視通貨ペアを活かす応用編

相関関係の概要を理解して余裕がある人は監視通貨ペアにも目をみけてみましょう。

この監視通貨は『通貨強弱の判断』と『相関関係の補完』に利用できます。

クロス円の「2.通貨の強弱」でお伝えしたインジケータの角度で通貨の強弱を比較して見てもいいですがよりロジカルに判断するにはこの方法がベストです。

USD/JPYやEUR/GBPを見てわかること
  1. 「4大主要通貨」の正確な強弱
  2. 「6通貨ペア」で1番トレードに有利な通貨ペア
  3. 「欧州系通貨ペア」の相関関係

上記の3項目を少し深ぼります。

4大主要通貨の正確な強弱

上記画像のタイミングでは「日本円が一番強い」と判断できます。

判断した方法を順を追って書いていきます。

STEP
USD/JPY

一旦上昇したのち、下がり始めているので米ドルが売られて日本円が買われている

STEP
EUR/JPYとGBP/JPY

ドル円と同じく一旦上昇してから下がり始めている

ポンドやユーロが売られて日本円が買われている

STEP
EUR/GBP

レンジの為、ユーロとポンドに強弱は見られない(東京時間だというのが大きいが・・)

STEP
EUR/USDとGBP/USD

メイン市場となる時間ではない売りも買いもないレンジ。強弱は見られない

STEP
結論

日本円>米ドル=英ポンド=ユーロ

6通貨ペアで一番トレードに有利な通貨ペア

ひとつ前の「正確な強弱判断」をすることによって取引に有利な通貨ペアがわかります。

あとはブレイクなり押し目、戻り目で『最強を買い・最弱を売る』です。

注意すべきは「ボラティリティのない時間帯では本当の強弱や相関は判断できない」ということです。

売買している人が少ない時間帯では、大きな買いが入れば買い方に偏るといった風に大衆心理や統計といった当てになる分析がしにくいということを理解する必要があります。

欧州系通貨ペアの相関関係

今回は省いてしまった「欧州通貨の相関関係」もEUR/GBPで判断が可能です。

sakuma

欧州通貨ペアとは?
・EUR/JPY ・EUR/USD ・EUR/GBP
・GBP/JPY ・GBP/USD

簡単解説:欧州通貨相関早見表

ユーロが強い場合のチャート形状

EUR/JPY上昇

EUR/USD上昇

EUR/GBP上昇

ポンドが強い場合のチャート形状

GBP/JPY上昇

GBP/USD上昇

EUR/GBP下降

【まとめ】相関関係を理解し、FX手法を強化しよう!

本文のまとめ

本記事では相関関係をつかったFX手法のおさらいをしました。

相関関係を用いたFX手法の本質は【強い通貨を買い、弱い通貨を売る】です。

そのためには「通貨ペアの相関関係を理解」し、「通貨の強弱を判断」できるようになる必要があります。

またドル円は上記全ての項目に絡んでくる重要通貨ペアですので、普段はあまり取引しないよという方も監視通貨として表示しておくことをおすすめします。

とはいえ6通貨ペアを見て回るのは慣れるまで大変だと思います。

一番理解が早まるのは32型くらいの大きなモニターに同時に表示することです。

ドルストレートの通貨ペアは米国経済指標の際に「わかりやすい相関」を示したりするので勉強のために指標監視するのも1つの手です。

ちなみに本記事の相関の考え方についてですが、本家本元は及川式と言われる及川圭哉さんのメソッドです。

複数の書籍や教材等を出されているトレーダーさんなのでしっかり学びたい方は本家で学ばれるほうが間違いないです。

それでは今回は以上となります。

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